「人生無上の楽しみ」
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「心許した友と、いささかの酒を含みながら、人物を論じ、古典を論じ、古典を語るのは、人生無上の楽しみの一つである。」 伊藤 肇 『帝王学ノート』 「酒 知己ニ逢ヘバ 千 鐘 モ少ナシ 話 機ニ投ゼザレバ 半句モ多シ」 明末 『琵琶記』 安岡正篤の本は難しいけれど、その弟子だった伊藤肇の『帝王学ノート』には、感銘を受けました。 安岡先生と囲炉裏を囲んで、その囲炉裏に薔薇の香木を焚いて、雲遮月の話しをするところが書かれていました。 雲遮月とは徒然草の「月はくまなきものを見るものかは」ということです。 こういう会を、人生に一度でももてれば、幸せそのものでしょう。 「至福の時」というのは、我々凡人は悦楽の極みの時に感じるけど、本当に長く心の中に残る「至福の時」というのは、こういう清談のときかもしれません。 祇園 白川橋