「茜 さ す」
poem by Princess Nukada when the Emperor went hunting on the fields of Gamou. Going this way on the crimson-gleaming fields of mursaki grass going that way on the fields of imperial domain --- w'ont the guardians of the fields see you wave your sleeves at me ? Princess Nukada 」 あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る 額田王 昔、岩崎ちひろの絵が描かれた「万葉集-恋の歌」という本を読んで、初めて額田王と大海人皇子と中大兄皇子の三角関係を知った。 それが万葉集を拾い読みし始める、きっかけであったとも言える。 額田王の本や、大海人皇子後の天武天皇にかかわる歴史の本も読んだが、この二人ともに出自が曖昧模糊としているのは、皇室が天智王朝であるからともいえようか。 そのことは別にしても、たとえこの歌が一時の座興であったとしても、実際に愛し合い、その間に十市皇女までなした二人の相聞歌は、 自然の中で色めいて、美しい。 『額田女王』