「子曰 知者楽水 仁者楽山」

子曰 知者楽水 仁者楽山    

知者動 仁者静

知者楽 仁者寿


子曰く、知者(ちしゃ) 水を楽しみ、

仁者(じんしゃ) 山を楽しむ。

知者は動き、仁者は静かなり。

知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。

         (『論語』雍也篇)


水のようなものの流転の理を知る智の徳

山のような安らぎと静けさを保つ仁の徳


人間としての完成した姿は、山を好む仁者の姿であろう。

しかし、実際には若年から壮年にかけては、智者として活動し、老年に入ってよりは、仁者として心静かに過すのが、もっとも好ましいのであろうか。


行きては到る水の窮まる処

坐しては看る雲の起こる時

       王維 「終南別業」


保津川と嵐山の夕景


 

 

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