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1月 23, 2021の投稿を表示しています

「萩こぼる」

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 「いにしへの 女人の歎き 萩こぼる」              伊藤 敬子 いにしへ 世は平安王朝から 鎌倉幕府へ 壇ノ浦に入水して果てた 資盛を偲んで 数々の歌を詠じた日々 建礼門院を訪れた寂光院の その庭に はらはらと 涙のように散る 萩 「なべて世のはかなきことをかなしとは         かかる夢見ぬ人やいひけむ」       建礼門院右京太夫         (家集 223 )

「IF THE STAR 」

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  「 If the star should appear one night   in thousand years   how would men believe and adore   and preserve for many generations   the remembrance of the city of God. 」              Ralf Emerson かの英国のロマン派詩人 バイロンが歌ったように 地上の青暗き王冠である美しい星空 これが何千年に一度しか見れないものであれば 人類はあれこそが神の国の現われなんだと その星空への憬れと信仰を 何世代にも亘って語り続けたことだろう エマーソンはそのように言う この文章の美しさと崇高さ そうして天空をも含めた 大自然の美しさと崇高さ そして我々人間存在もまた その一部であり得ること