投稿

1月 15, 2021の投稿を表示しています

「芭蕉と蕪村と虚子」

イメージ
金福寺にての句    うき我を さびしがらせよ 閑古鳥                        芭蕉    耳目肺腸 ここに玉巻く 芭蕉庵                         蕪村    徂く春や 京を一目の 墓どころ                         虚子     洛東 金福寺             この金福寺には、ご承知のとおり    芭蕉庵がある。        虚子の句のとおり、寺より少し登った    ところにあり、    庵は簡素なものであるが、    京の眺望がよい。    また金福寺は、    井伊直弼の寵愛を一時受け、    その後京の町で、    長野主膳と諜報活動を行った    村山たか女が、    晩年を過ごした寺でもある。  

「恋ひ恋ひて」

イメージ
  「こひ」は 「恋ひ」「祈ひ」「請ひ」 に繋がるといわれています。 昔の「こひ」は 単に「恋しいこと」だけではなかったようです。 それは「祈り」でもあり また「請願すること」でも あったようです。 「恋ひ恋ひて 逢へるときだに 愛(うつく)しき  言尽くしてよ 長くと念(おも)はば            大伴坂上郎女  」 「愛」を「うつくし」と読み 「念」を「おもう」と読むことも こうしてみれば そこはかとなく ゆかしいものを感じます。 東大寺 二月堂