「鬼 女」
「この樹登らば 鬼女となるべし 夕紅葉 三橋 鷹女 」 夕陽は 西山に沈みかけ 深紅の紅葉は まさに 燃えんとする色 わたしの こころも からだも 夕陽と 夕紅葉に 染められて ああ 今なら なれるだろう 日常的な すべてを 捨て去り わたしの うちなる 烈しい 魂(たま)そのものに この樹に 登れば あの 戸隠山の 紅葉姫のように 鬼女に 戸隠山の鏡池
俳句や和歌、短歌そして箴言などから連想される言の葉を記して、詞華集アンソロジーを紡いでみたいと思います。