「楽欲(げうよく)する所」
「楽欲(げうよく)する所、一つには名なり。名に二種あり。行跡(かうせき)と才芸との誉れなり。二つには色欲、三つには味ひなり。万(よろず)の願ひ、この三つには如かず」 兼好法師 『徒然草』 人間は、所詮強欲な生き物です。 名はひとまず置くとして、 食欲と色欲、 つまり美味しい食べ物と、 魅力的な異性 ということになります。 この二つとも、 本当に素晴らしかったと思ったら、 二度と味わってはいけないそうです。 なぜか。 それは夢が、必ず壊れるから。