「 そうしましょうね? 愚か者や意地悪い人たちが、 私たちの幸せを妬んだり、 そねんだりするでしょうが、 私たちは出来るだけ高きにあって、 常に寛容でありましょうね。 そうしましょうね? 「希望」が微笑しながら示して呉れる つつましい道を、 楽しくゆっくりと 私たちはゆきましょうね、 人が見ていようが、 または知らずにいようが、 そんなことにはかまわずに。 暗い森の中のように 恋の中に世をのがれて、 私たちふたつの心が 恋の甘さ楽しさを歌い出すと、 夕ぐれに歌う二羽の鶯のように 聞こえるでしょうね。」 ポール・ヴェルレーヌ 「そうしましょうね?」 ( N’est-ce pas? ) 『やさしい歌 一七』 ( La Bonne Chanson ) より 現代の人類が忘れたものばかりで このポエムは作られている 気高さと寛容 希望と慎ましさ 隠棲と洒脱 そして 愛 小夜鳴き鳥
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