「沈黙の日本美」
「すぐれた観照者とは、 作者の魂のはたらきを おのれのものとして 体験できるもののことだ。」 吉村貞司 「沈黙の日本美」 日本美の探求者に 吉村貞司がいる その洋の東西に渡る見識の広さ 美を味わう心の深さにおいて まさに「美のすぐれた観照者」における 第一人者のひとりに挙げられよう われわれ凡人は 吉村貞司の 眼と心の紡ぎ出す珠玉のごとき文により より深く日本美を味わうことが できるのである 彼の本を読んだ御蔭で その仏像を拝観する折に どれほどの恩恵を受けたかは 筆舌に尽くしがたい < Remarks > 吉村貞司の書 「川端康成・美と伝統」 「愛と苦悩の古仏」 「古仏の微笑と悲しみ」 原谷苑