「恋ひ恋ひて」

 「こひ」は

「恋ひ」「祈ひ」「請ひ」

に繋がるといわれています。

昔の「こひ」は

単に「恋しいこと」だけではなかったようです。

それは「祈り」でもあり

また「請願すること」でも

あったようです。

「恋ひ恋ひて 逢へるときだに 愛(うつく)しき

 言尽くしてよ 長くと念(おも)はば

           大伴坂上郎女  」

「愛」を「うつくし」と読み

「念」を「おもう」と読むことも

こうしてみれば

そこはかとなく

ゆかしいものを感じます。

東大寺 二月堂


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