「 雨 過 天 晴 」

 「 雨 過 天 晴 」


 -雨が過ぎた直後の、

  空の青さのような

  青磁の色-

 清冽な言葉で、響きも晴朗としています。

 この言葉は、陶磁器の美しさを表現する際に

 使われるようです。

「 秘 色 (ひそく)」

 この青磁のうち、

 天子(中国の皇帝)に供する器にのみ、

 使われるといいます。

 シェークスピアは「マクベス」で、

 「どんな荒れ狂う嵐の日も、

  時は経つのだ」と書いています。

 「 雨 過 天 晴 」の言葉も、

 同じように読むことができるのでは

 ありますまいか。

 八稜浄水秘色青磁瓶(法門寺地宮出土)


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