「星ひとつ」

 「星ひとつ 命燃えつつ 流れたり 


             虚子」



 大空の青暗き円屋根に、

 燦然と光り輝く夥しい星の数々。

 我等人間は、

 とても星の数には入らねど、

 少しでも輝いて生きたい。

 鮮烈な光芒を発して燃え尽きる星に

 及ばずとも、

 せめて燃え上がることのできる、

 命とも呼べるものを胸に抱いて、

 生きてゆきたい。



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