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「以文会友」

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  「以文会友」という康成の雄渾な書があります 。 その原典は、下記の通りです。 「論語」の「顔淵」 「曾子曰、君子以文会友、以友輔仁」 (曾子曰く、  君子は文(ぶん)を以って友と会(かい)し、  友を以って仁(じん)を輔(たす)く) <訳>  曾子が言われた、   「君子は文事[詩書礼楽]によって友達を集め、  友達によって仁の徳[の成長]を助ける。」 写真は川端の母校・茨木高校にある自筆の額です。 川端の書は、中国の書家たちからも 高い評価を得ているそうです。

「メトロポリタン美術館」

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The Metropolitan Museum of Art 、通称 The Met は、世界最大級の美術館で、設立は一八七〇年である。設立の構想は、一八六四年、パリで七月四日のアメリカ独立記念日を祝うために集まった米国人たちの会合の席で、参加者の一人であるジョン・ジョンストンによって提案された。その時点で米国は、美術館はおろか一枚の絵さへ国もしくは地方自治体は所有していなかったのである。 その後は基金による購入やさまざまな階層からの寄贈により、現在では絵画・彫刻・写真・工芸品のほか家具・楽器・装飾品など三〇〇万点の美術品を所蔵しているという。ルーブル美術館と同じく、一日で館内を拝観して回ることは、困難である。 別館としては、アッパー・マンハッタンのハドソン川沿いにフランスやスペインの僧院を解体して造られた「クロイスターズ」があり、中世ヨーロッパ美術が展示されている。また元のホイットニー美術館の建物を借りて、二〇一六年三月よりもう一つの別館「メット・ブロイヤー」を開館しており、ピカソの作品などキュービズムを中心としたモダンアート・コンテンポラリーアートの展示も行っているようである。 二〇〇二年に家族四人で訪れた時に写したギュスターブ・モローの「オイディプスとスフィンクス」を下記に添付する。  

「なにがたのしいといって」

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  「なにがたのしいといって内なる自己を見詰めながら野を歩むことに優るものはない」           森本勇歌集 自己を見詰めるとは 自己と語り合うことであり 自己を内省し 自己を研鑽することである また野を歩むとは 自己の身体を 自然に開放することであり 自然と共生することであり 自然と同化し 一体化することである 「しかも風雅におけるもの、造化にしたがひて四時 を友とす。見る處花にあらずといふ事なし。おもふ所月にあらずといふ事なし」           芭蕉 『笈の小文』 広島 縮景園

「魂の火花」

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  「やさしい愛の表現とは、  小川のせせらぎ、  甘い会話、  詩、  バイオリンの音、  魂の火花ー」  三十歳のカレル・チャベックが 十二歳年下の女優で 十五年後に妻となるオルガに送った 手紙の一部です。 魂の火花という表現が素敵です。 カレル・チャベック「愛の手紙」の一節です。 *カレル・チャペックは第一次と第二次の世界大戦の間で チェコスロヴァキアで最も人気のあった国民的作家です。 ブルタヴァ川とプラハ城の夕景

「語るは難し」

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  「喋るは易く、語るは難し」      シェイクスピア 『真夏の夜の夢』 毎日我々はしゃべり続けているが 本当に語ってはいない しゃべることの内容は聞き流しても 構わないが 人が本当に語っているときは その言葉を真剣に聴かなければ ならない そして聴く人の心を動かすような 語りは為し難く 本当に語り合える友人は 得難いものである

「真の贅沢」

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  「真の贅沢というものは、ただひとつしかない。それは人間関係の贅沢だ。」  アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 『人間の土地』 人の人生は 人間関係で成り立っていると言ってもよい そして家族や友人が特に重要であるが その人が人間関係に恵まれているか どうかでその人の人生の質的レベルが 決まることとなる 贅沢な人間関係を持ちたいものであるが それはその人の人格の錬磨と 交友の在り方次第となるのであろう パリ・アレクサンドル三世橋

「カキクケコとサシスセソ」

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「人生のカキクケコ」 感動・興味・工夫・健康・恋。 「サシスセソの自己管理」 散歩・自愛・睡眠・節制・爽快。 コロナ時代のシニア世代には シの入っている 「サシスセソの自己管理」が 似合うようである