「雪はげし」

 「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」


           橋本 多佳子

雪はしんしんと

あの方への想いのように

降り積もり

今宵

白い足跡を造りつつ

古き寺に至れば

軒端の下で

あの方に、、、

白い息のあとさへ

消えて

時すらも

止まって

雪の清水寺



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