「あくがるる 心はさても」

 「敷島の やまと心を 人問はば 


    朝日に匂ふ 山桜花   

           本居宣長」


これは「花は桜 人は武士」の言葉と、桜の落花と戦争での散華を重ね合わせたイメージで、潔く散る武士(もののふ)のやまと魂を表現した歌のように、解釈されてきました。

でも実際はもっと素直に、日本人の心のありかを表わしたものなのでしょうね。

「あくがるる 心はさても 山ざくら 

  ちりなんのちや 身にかへるべき

        西行[新後撰91]」

山桜の歌は、何といっても西行が一番だと思います。

市ヶ谷 新見附橋





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