「願わくは」

 願はくは、
 この真に貴族的なものよ、
 たった一人で行け、
 私達地上のものには目もくれず、
 天を仰いで一人で行け、

 落日のようにおごそかに
 落花のようにうつくしく        

     白洲正子 「散ればこそ」


真に貴族的なものとは 

世阿弥の能 

利休の侘茶 

芭蕉の俳句 等



本当に貴いものは

いつも孤独なのだ

それは 大衆を離れて

孤高なのだ

天を目指すが故に

そうして

独りであるが故に

おごそかであり

うつくしいのだ 

「草野」 古澤万千子


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