「さまざまの こと思い出す」

 「さまざまのこと思い出す桜かな  

            芭蕉」


人生の中には、色々な桜の

想い出があります。


たとえ喜ばしい想い出でも、

 

桜に絡んだ思い出はそこはかとなく

 

儚さに彩られているような気もします。

愛の無常とも落花流水とも

つながるような儚さ。

それは短い時季のみ咲き乱れ、

 

やがてすぐに散ってしまう桜の

イメージが、

 

その思い出の背景に

 

横たわっているからでありましょうか。

喜びにつけ、悲しみにつけ、

 

さまざまの


桜を思い出すこと。

小石川後楽園の池


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