「恍惚と」

 「恍惚と 萬燈照りあひ 瞬きあひ

           橋本多佳子 」

 

 この恍惚に浸っている俳句は、きらびやかに美しい

萬燈会は写真でしか見たことはないが

お寺の境内に煌めく萬燈の美的恍惚が

宗教的な恍惚と重層化され

得も言えぬ法悦に浸っているのであろう

そして作者は一人のみなのか

それとも二人連れなのか

薬師寺の萬燈会


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