「春の坂」

春の坂のぼりて恋の願かけに

     黛まどか 『京都の恋』

春の産寧坂を

ひたすらに清水さんへと

のぼる乙女

やっと本堂へ着き

本尊の十一面観世音に

手を合わす

どうぞかなえておくれやす

思い人を目に浮かべ

音羽の山に願かける

舞台に出れば花盛り

京洛の町

一望に





 

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