「草いろいろ」

草いろいろ おのおの花の 手柄かな 

          芭蕉 

美濃で「更科紀行」に出立するに際し

門人たちに別れの謝辞として

詠んだ句で、留別吟というそうである

色々な草草つまり門人たちがいるが

それぞれに立派な句を詠んで

花を咲かせてくれている

ありがたいことだという句で

季語は草の花であるそうだ

説明がなければ

単なる草花の句としか思えない

ありきたりの言葉を使っているが

こうした組み合わせは

なかなかできない



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