「幸せと喜び」

 幸せになるには必ず何かがなくてはいけなくて、それがあるから幸せなのだ。つまり外界に依存した感情なのだ。

 喜びには、そんなものはいらない。眼に見える理由が何一つなくても、私達を包みまるで太陽みたいに自分自身の核を燃やしながら燃え続ける。

   「心のおもむくままに」 スザンナ・タマーロ著

『幸せ』=ある人たちといること

     あるものを手にしたこと

     ある環境にいること

  対象もしくは環境と言う外部的なものにより生ずるもの

  受動的幸福感・時限性

 

『喜び』=ある人たちを愛していること

     ある心の状態にいること

  精神的もしくは心に関わる内部的なものに

  より生じるもの

  能動的幸福感・永続性

人間はいつも自分の人生の中にあって、自分ですべてを決定することは出来ない。しかし少なくとも自分で決定できる範囲での自分の生き方は、

自分が主人公となって決定してゆきたい。

そして自分の人生の中で、出来うる限り大きな「喜怒哀楽」を味わっておきたい。自分が選んだ生き方の中で、他者との心の通うかかわりを持って、しっかりと「喜怒哀楽」を味わうこと。このことが「生きている実感」であり、「生命の燃焼」に繋がるのではなかろうか。

ジヴェルニーのモネの邸宅


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