「空ぞ忘れぬ」 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ 2月 25, 2021 時鳥そのかみやまの旅枕 ほのかたらひし空ぞ忘れぬ 式子内親王「花にもの思ふ春」と言う白洲正子の本の題名は、式子内親王の歌から取っており、それを又私はこの詞華集の名前としたものである。白洲正子に可愛がられた水原紫苑は、上記の式子内親王の和歌から自分の本の題名を、「空ぞ忘れぬ」としている。九百年前の和歌が、こうして現代の文学に蘇るとは、言葉の力の何と強靭なものであろう。上賀茂神社 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ コメント
「虹のような言葉の織物」 4月 25, 2021 「さらに美しい虹のような言葉の織物を紡ぎだす」ために 人間は相手の在り方や対応の仕方によって、様々にその在り方や対応を変えるものだと思う。つまり相手をする人間の数だけ、その人は色々な顔を持っているし、色々な人間性を表面に表わすのではなかろうか。太鼓が打ち方によって様々に鳴るように、人間も相手のパーソナリティによって、様々な応え方、響き方をするように思うのである。それ故にこそ、今までの自分になかったような打ち方をしてくれる、人間的に魅力のある人との出会いを、人間という存在は待っているのかもしれない。その邂逅した相手によって、さらに美しい澄んだ響きを鳴らすために。少し気取っていえば、「さらに美しい虹のような言葉の織物を紡ぎだす」ために。 幻の「辻が花」 続きを読む
「俳人・杉田久女」 6月 01, 2021 明治23年(1890年)~昭和21年(1946年) 「花衣 ぬぐやまつわる 紐いろいろ」 「春の夜の まどゐの中に いて寂し」 「谺して やまほととぎす ほしいまま」 明治23年(1890年)~昭和21年(1946年) 鹿児島生れ 東京育ち 御茶ノ水高等女学校卒業後、 小倉中学の 美術教師・杉田宇内と結婚 ほととぎす同人となるも、 昭和11年虚子に除籍さる 橋本多佳子に俳句の手ほどきを行う 黛まどかは、久女の俳句を知って、 俳句の世界に入った 続きを読む
「回 文」 2月 06, 2021 「くさくさの なはしらぬらし はなもりも なはしらぬらし はなのさくさく」 後ろから、読んでみてください これが回文 名も知らぬ花が 人知れず 咲いている あれが わたしの 姿 有名な回文和歌には、桃山時代の下記がある。 なかきよのとおのねふりのみなめさめ なみのりふねのおとのよきかな そして古きは平安時代の下記の回文和歌である。 むらくさにくさのなはもしそなはらば なぞしもはなのさくにさくらむ 元来は中国の漢詩に見られ、英語などでも 回文が見られるらしい。 旧浜離宮恩賜公園 続きを読む
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