「寒 梅」

 庭上一寒梅

笑侵風雪開
不争又不力
自占百花魁

庭上の一寒梅
笑って風雪を侵して開く
争はず また力(つと)めず
自ずから百花の魁を占む

     新島 襄

庭先の寒梅が

一輪花開いた

風雪をものともせず

何時もの季節通りに

笑うかのごとく咲いた

他の樹木と争うでなく

そして力むのでもなく

泰然と他の花全ての

魁として 

当たり前のように咲いた


我が家の枝垂れ紅梅



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